【これだけは知っておきたい!】合皮に文字やデザインをいれるには?できる加工の種類と特徴について

合皮といわれる生地は、ベース(基材)となる生地の上に塩化ビニル樹脂・ポリウレタンなどの合成樹脂をのっけているのが特徴です。 そうです、合成樹脂が素材なのでできる加工が限られてきます。

型押しと箔押しのみ。 焼き目をつける焼印加工をしてしまうと、べろーっと溶けすぎてしまいます。 本革などの素材も同様、黒っぽい暗めの素材の場合、へこます加工の型押し加工ではきれいに加工することができても、目立ちにくいなどあります。。。

文字を自由に入れ替えて加工できる真鍮文字アルファベットを使って早速試し押しをしていきます。 焼印・刻印ではそれ自体のデザインははんこと同様、デザインや文字が反転しています。セットする方向も逆にはめこんでいきましょう。 何年やってても、ぼーっとしてると左から文字をセットしてしまいます・・・

手元に鏡でもあれば、確認することもできます。 もちろん本番の加工をする前に試し押しの試し押しは重要です。これ結構大事です。

文字の入れ替えで行う名入れサービスでは、お客様の名前ごとにセットする文字を変える事になるので、あたらしいホットスタンプTW350では文字の入れ替えを少しでもスムーズにするため文字スロットに工夫をしています。

この持ち手のようなアルミ製のものは、蝶ネジがついていてセットした文字スロットを本体に差し込む時と、外すときにのみ使うパーツなんです。 セットしてそのまま放置するとアルミ製の為、これも相当熱くなります。

少し見にくいですが、文字スロットをセットして加工する前の準備OK状態がこのスタイル。 文字スロットが差し込める軸が少しだけ飛び出てます。

まずは箔押し加工から。 金箔が絡む写真の撮り方の極意を掴んでいないので、かなり見にくい写真となってます・・・ 合皮→箔 この順番でセットして熱した金属のデザイン部分、この場合文字の部分のみ箔を熱で合皮に定着させます。

革など一般的な箔を110℃で箔押し加工をしています。左がわ2つは、シルバーなんですが・・・

加工の設定温度の関係で、次は型押し。 同じく110℃で加工。型押しとは、デザイン部分を刻印、へこます加工です。 合皮の場合、へこますというより、いい具合に溶かすイメージです。

少し通常箔での定着に不安を感じたので、ナイロン用の箔でも試し押し。設定温度は130度で。 箔の種類が違う、この温度の違いは箔に予め練り込まれている接着剤が活性化する温度。簡単にいうと接着剤の溶ける温度。 少し表面がツルっとしている合皮などではナイロン用箔の方がきれいに仕上がる事もあります。

以上、黒の合皮への試し押しのご紹介でした。 合皮と一口にまとめれないぐらい、合皮生地の種類?仕上がり?があるのでコーティングされている樹脂の種類や塗布されている厚みによっても加工のしやすさに違いがでてきます。

本革にあるようなシボだったり、爬虫類系の革そっくりの合皮も技術の進化により豊富な種類があります。 でも、姿はかえても相手の正体は合成樹脂。自作加工できをつけるポイントも本革などと基本は同じです。

表面が水平に近いもの。おうとつが少ないものの方が加工はしやすいのです! そして、なんども言いますが焼印加工、焼き目が入らないってことです!

道具:ホットスタンプTW350真鍮文字アルファベットゴールド箔シルバー箔(一般)、 ゴールド箔シルバー箔(ナイロン用)

加工:箔押し、設定温度110℃(文字)
加工:型押し、設定温度110℃(文字)
加工:箔押し、設定温度130℃(文字)

素材:床革(メッセージ)、床革(日付)

 


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